2020年3月17日火曜日

岩通製オシロ SS-5712 フォーカス修理

群馬の知人から譲って頂きました。
無線機修理のため購入したが、フォーカスが合わず使い物にならないとの事。

岩通製 SS-5712 200MHz 4ch オシロ 
遠目には普通ですが、近くで見ると線が太い!!
このため、単純な波形なら観測できますが、複雑な波形となると全く見えなくなります。
この機種は回路図が公開されているので、助かります。

とは言うものの、アナログ回路チンプンカンプン、高圧回路の恐怖に耐えられず
我楽多苑さんブログを参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

 シンクロ、5度目の修理で勝利!

我楽多苑さんからの情報では、
・パワー・トランジスタ 2SA899,2SC1904
・オペアンプ μPC251C
・コンデンサ 630V-0.047μF、0.01μF

記事でも述べられていますが、コンデンサが本命とのことです。

回路図の赤マル部分を交換します。
630V 0.047μFが無かったので0.1μFで代用しました。

結果は大成功(≧▽≦)
TDS3014Bと比較しても波形は綺麗です。
 
 
今更アナログオシロって馬鹿にしてましたが、波形が見やすくてビックリ。
直ったら友達に譲ろうかと思っていましたが、キープ確定です。(*´ω`*)

2020年3月11日水曜日

【故障修理】MSI NotebookPC CR500 (Model 1683) その3 CPU電源IC交換

前回までのあらすじ

CPU電源用 1.2V出力なし
  ⇒ コントローラIC(ISL6262)が動作していない模様
バッテリパック 過放電
  ⇒ 強制充電後 様子見

問題の電源IC はこちら。
カプトンテープで養生し、ヒートガンで炙りますがピクリともしません。
他のチップを見ると接着剤が使われているので、もしかしてってことでヤスリで削ってみました。この状態でもダメ、うぅぅむ ( ゚Д゚)
更に削り、足が見えた段階で半田コテとピンセットで一本ずつ外していきます。
やっとの思いで最下層までたどり着くことが出来ました。ふぅ。
接着剤は見当たらず、中央部分が基板とガッチリ繋がっていて、熱を逃がしていることが原因だったようです。
再度マスキングし、新品ICに交換します。
ヒートガン温度は普段300℃なのですが、少し高めの温度でプレヒートをしっかりやったのち一気に溶かしてみました。
ICが基板に密着したので中央部分は溶けていると思うんですが、周辺の足のハンダ不良がいっぱいあったので、半田コテで修正しました。
この手の作業はジェルタイプのフラックスが便利です。
 

で、結果なんですが。症状変わらず ((+_+))
再度回路を追う気力がもどったらやりたいと思います。