2020年2月29日土曜日

【故障修理】ASUS ASUS Notebook PC X202E

ASUS NotebookPC X202E
Core i3 3217U 1.8Ghz 2コア 4スレッド メモリ4G
故障としての定番。電源入らずPCを購入してみました。
Windows8搭載PCなのでWindows10Homeにして子供向けに使う予定です。
分解方法については『分解工房』さんを参考にしました。ありがとうございます。
CPUヒートシンクはヒートパイプの無いタイプ。発熱ネックで最高クロックが下がる残念仕様となっています。
バッテリラインから電源を供給してみたところ、普通にBIOS画面まで行ってしまいました。この辺も故障PCあるあるですね(*´ω`*)
念のため主要な電源ラインを当たってみましたが、概ね正常。
ACアダプタ⇒電源ラインでトラブルが発生しているようです。
DCコネクタから経路はこんな感じ、
どうもこの辺りが怪しいようです。
A5 VNF データシート N chanel  48A 30V
3mm×3mmチップで、線幅0.65のIC。1個は正常残りはショート破損
なかなか手に入らないICですし、中華もあてに出来ないのでひと回り大きいFETでジャンパしようかとも考えたのですが、


回路的にも直線的に繋がっているだけみたいなので、マネてみました。
ACアダプタでの充電も出来るようになったので、Windows10Homeをインストール。
問題のライセンスですが、デジタル認証OKでした。

2020年2月27日木曜日

電子負荷 LN-300A 計測技研 導入してみた(修理)

電子工作をしていると出力テストのための電子負荷が欲しくなります。
最初中華でもいいかなと思ったのですが、良い出物があったので購入しました。

計測技研 LN-300A (120V , 60A , 300W , 20A/μs)
 
訳ありな部分はこちら、しっかり液晶が割れています (≧▽≦)
起動時のピッという音とOn/Off操作から、単に液晶破損のみかと思いますが、見えない不具合があるかは不明です。
次に中身を確認します。主制御基板、放電器、電源が見えます。
前面パネルを外します。
前面パネルは制御部と操作部に分かれています。
液晶が割れただけで、前面パネルそのものは軽傷のようです。
液晶は AM320240L9 3.5インチ320×240カラー液晶パネル


 
 
 
交換パネル見つかるかな(*´ω`*)

追記
FB友達の助けを借り、海外サイトを見つけることが出来ました。ありがとうございます。
残念ながらディスコンなんですが、仕様が細かく掲載されていたので今後互換品を選定するときに使えます。

2020年2月16日日曜日

SONY BDZ-X90 電源入らず 故障修理 してみた

今回は友達からの依頼品。ハードオフ巡りが趣味なので、こちらとしても修理ネタに困らず助かります^^;

SONY ブルーレイディスクレコーダ BDZ-X90 で、機種としては古いですが名機なので今でも修理して使っている方は多いと思います。
 
修理依頼内容は、
・電源入らず。コンセントを入れるとピシッ、ピシッというコイル鳴きが繰り返しある。
とのこと。

既に分解済みなので中身はグチャグチャ ^^;
とりあえず、ショートしない程度に整理し電源を入れてみます。
茶色の部分が電源なのですが、確かにピシッという音がします。
電源のみ取り外しテストしてみましたが、同様の症状。
裏面と見比べながら機能ブロックをイメージします。
色々な角度から、
 
ICの確認
TP16NF06FP データシート N-channel 60V Power MOSFET
 
手抜きで測定しましたが、ダイオードとしてしか出ない。取り外して正常を確認。
 
同様に
P22NF03L データシート N-channel 30V Power MOSFET
こちらも正常
 
整流ダイオードIC
S0179 データシート 見つからず。正常なんで気にしない^^;
基盤裏面のFETも軽くあたってみたがショートしている部分なし。良くあるFET破損ではなさそう。

電源制御ICは新電元
 
基板を確認しましたが、概ねリファレンスデザインそのまま。
ダイオードブリッジの出口にある謎の部品。
最初バリスタ(5D201Kってのも見つかったし)だと思っていましたが直列に接続されているし変だなと思い再検索してやっと見つけました。温度が上がると抵抗が増す素子。
 
5D210BRを取り外したついでに、整流ダイオードの出力確認。問題なし
電源制御IC MR1531の入力は146Vで、間欠動作しています。
 
ここまではAC100Vで実験していたのですが、精神的に良くないので安定化電源と交代。
直流240Vって何に使うんだと最初思っていましたが、こういうシーンで使うんですね。
まさに猫に小判 (*´ω`*)
Vccの電圧降下で安全装置が起動しているためか、入力電圧を90V程度まで下げるとリセットが掛からなくなりました。
この状態で発熱を確認するも、極端に目立つ部品はなし。
ん? 右部分はフォトカプラとかの制御部分だけど、真ん中のはなんだ?
 
回路を確認していく中で、茶色のヒューズ断(250V 1A)を確認。
切れたヒューズは5.8Vラインなのですが、出口は-12Vほどあります。
壊れたと思われるICはこちら、4pinに-40V来ており、それが8pinに流れ込んでいるようです。
交換部品を探すため、10358で検索するとBA10358 Dual ground senseオペアンプがヒットするのですが、ピン配置的にも信号的にも変です
 

主な電源ラインを追っかけるとこんな感じで、4pinには-12Vが来ているはず。
更に、破損したと思われるICを撤去するも、保護回路は引き続きかかる状態
まだ何処かに破損個所がありそうです。
参考として、DC 90V入力での波形はこんな感じ、
+5.8Vラインのトランス出口、ダイオード出口、
 
-12Vラインのトランス出口、ダイオード出口、
 
なんか-40Vもある。ちなみに、+12Vも同様
 
次の一手も思いつかないので、10358をBA10358として進めます。
手持ちのジャンク品から探したLM393を代替品に選定
250V 1Aヒューズは適当なやつが無かったので、250V 2Aをエイヤって感じで接続(^^♪
なんと、-40Vが-12Vに+40Vは28Vと少し下がってきました。
なんか動きそうな予感がしたので取り外していた部品を一気に戻したところ概ねいい感じに出ていることを確認しました。

最後に本体に戻して、はい電源回路復活しました(≧▽≦)
電源の修理だけ依頼されたので、自分の作業は終わりです。