2020年4月12日日曜日

X68K 電源修理

友人からX68000XVIの電源修理依頼が来ました。
コンデンサの液漏故障で有名らしく、ほぼ発生するらしいです。
【現状確認】
・一見問題なさそうに見えますが、ヤバいことになっていました。
コンデンサの足元はなにやらドロッとしたものが ((+_+))

とりあえず電解コンデンサを全部取り出し確認。全滅状態
幸い基板側は問題なさそう。
【部品実装】
・安く抑えるため、ジャンクから取り出した適当なコンデンサを実装。
【動作テスト】
・安定化電源にて、コンデンサC9にDC 140V 0.1Aを供給。
・ショート状態ではないものの、ピクリとも動作せず
【原因調査】
メーカーから無料でサービスマニュアルが公開されていますので、回路図を確認しますが、アナログ回路は相変わらずチンプンカンプン。
・どうもこの部分で大元の電気を作っている模様。
・今回もLTspiceの力を借ります
上記回路図を入力。トランス部分は適当な値で。
試しにL1、L2の結合を外すと止まります。
これで分かったのは、
・トランスからのフィードバックが鍵であること。
・ZD31のツェナーダイオードはQ31の入力上限である7Vに収めるため。
・D31,D32はマイナス電圧の抑制
試しに下記の様にしても、シミュレーション的には動作します。
【故障部品の特定】
回路的に納得したところで、上記構成部品が正常か確認していきます。
Q31正常Q32異常
 
Q32交換するも症状変わらず。まだ故障部品が残っているようです。
C37正常D31,D32正常
R33,R34正常ZD31異常
 
試しに、シミュレーションしてみると確かに止まります。
ZD31交換後、動き出しました。(≧▽≦)
・Vcc2 +5V 正常
・メイン +5V、+12V、-12V 正常
・P.C. での主電源On/Off 正常

【サーモ確認】
・ダミー抵抗の発熱のみ 正常
【修理完了】

電子負荷があるのでテストしてみたいとところですが、壊すと面倒なのでそっと戻します。(*´ω`*)

【動作テスト】
・主電源 On/Off、本体電源 On/Offとも問題なさそうです。
 
モニタが無いのでこれ以上は出来ませんが、
今度グラディウスさせてもらおうかな(*´ω`*)

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